「聖地には蜘蛛が巣を張る」

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なのちゃん:

今回は、2022年にデンマーク、ドイツ、スウェーデン、フランスの合作で公開された「聖地には蜘蛛が巣を張る」について話すよ。アリ・アッバシ監督が手掛け、メフディ・バジェスタニとザーラ・アミール・エブラヒミが主演を務めているんだ。
この映画は、イランのマシュハドで実際に起きた16人の娼婦を殺害した「蜘蛛殺し」と呼ばれる連続殺人事件を基にしているの。ジャーナリストのラヒミがこの事件を追っていて、犯人は退役軍人のサイード。彼は神から授かった仕事として「罪人の街を浄化している」と信じて犯行を重ねていくの。
この映画は、第75回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞し、第95回アカデミー賞の国際長編映画賞部門にデンマーク代表として出品されたんだ。イラン社会の性差別や女性嫌悪に根ざした深い問題を浮き彫りにしているよ。







このちゃん:

「聖地には蜘蛛が巣を張る」、見終わった後もずっと考えさせられる映画だったよね。イランのマシュハドを舞台にした実話に基づいたストーリーで、深く心に響いたわ。

橋本さん:

本当にその通り。ジャーナリストのラヒミが、連続殺人事件の真実を暴こうとする姿が印象的だった。彼女の勇気と決断には、深い敬意を感じるよ。

このちゃん:

事件を追う中でのラヒミと退役軍人のサイードとの対峙は、見ていて息をのむほどだった。サイードが神からの使命と信じて行っていた行為の背後にある社会的な問題を、映画は深く掘り下げていたわ。

橋本さん:

そうだね、この映画は単に犯罪者を追う物語以上のものを描いている。イラン社会の女性に対する差別や偏見を浮き彫りにし、それに立ち向かう人々の姿を通じて、人間の尊厳について問いかけているんだ。

このちゃん:

女優賞を受賞したザーラ・アミール・エブラヒミの演技も素晴らしかった。彼女の表現力が、ラヒミの内面をリアルに描き出していたわ。

橋本さん:

映画を通じて、私たちは遠い国の文化や社会問題に触れることができる。そして、「聖地には蜘蛛が巣を張る」は、まさに目を背けがちな現実に光を当て、考えさせられる作品だった。

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